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【冬弥】
「冬弥、これご飯無いよ?」
俺らしいと言うか(笑)
いつもの笑いが場を和ませる
結局2人で向かったコンビニ
また来たの?的な顔をされたものの、連れがいるからそこはまぁ…
「こっちにする?」
「え、ご飯じゃなかったの?」
「だって、これ千秋好きそうだし」
「アハハ、うん、じゃあ冬弥もね!」
ちゃっかりデザートもGETして、意気揚々と帰る俺たち
あ、そう言えば…
「千秋、ちょっと待ってて、俺買い忘れたから」
「ん?わかった、んじゃ待ってる」
飲み物のついでに………
買い忘れたと言うのは嘘
避妊具を切らしてたから買いたかったけど、さすがに千秋の目の前で買うのは気が引けたのもある
いつもは通販なんだけど…
急いで買って戻ると、なにやらしゃがんでいる
「千秋!どうした、気分でも悪い………あ、」
ニャア……
「見てこいつ、俺の足元に来たからこれ、ごめんあげちゃった」
魚肉ソーセージを与える千秋
動物好きな千秋らしい
いいよ、と俺もまたあげてしまう
餌を与えたらいけないけど、今日は大目に見よう
名残惜しそうな千秋を促し、帰宅する俺のマンション
引っ越しを重ね、今の場所に落ち着いたのは…
「ここからの夜景綺麗だから好きだ!」
少しだけ高台にあるここは、不便ではないけど大して便利でもない
だけど、夜景は綺麗だし部屋数もあって過ごしやすいのが決め手だった
このまま千秋が来ても、生活にはなんの支障もないんだから、いっそのこと来れば………
すぐにそうすればいい事だが、俺たちの関係はまだオープンにはしていない
陽人と夏生は知ってるけど言わないが、あの2人は色々と認めてもらってる分、俺たちとは違うものがある
「よし、じゃあこれ温めるね!」
「ほーい、んじゃ俺ここ片付けるわ」
分担している姿ももはや日常だった
違和感もなく動ける
本当、このまま住めよ千秋…
さっさと言えばきっと千秋だってうん、と言ってくれるはずだ
オープンにしてそうするか?
俺たちの両親に伝える前に、まずは2人にちゃんと言わなきゃな、まぁ今さらだけど
千秋の姿を目で追いながら、切り出すタイミングを伺っていた
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