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ヤキモチなの?
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【千秋】
冬弥の様子がおかしい
手紙を見るや、俺に詰め寄ってくる
「ちょっと待て、これって…読んでいい?」
未開封の封筒
普通は開けるだろうが……興味なかったからそのままなんだけど、なんでそんなに焦ってんの?
俺の代わりに封を開け、真剣な眼差しの冬弥
開けてない俺も俺だが、一体何にそんなに慌てているのか
「あの、冬弥?…ごめん、なんて書いて…」
「ダメ、捨てろ!これはダメだろ!いらねぇやつ」
急にまとめて持っていく
ちょっと……なんなんだよ?
理由が知りたくて、まだ開けてない封筒に手をかける
「千秋!」
一喝されて、ビクッとなった
な、なんだよ!これは元は俺の………言いかけた
「千秋、お前さ、どんだけモテてた?」
「は?」
言っている意味がわからなかった
つか、その手紙の内容は?
辞める時に貰った女子社員からの手紙
貰ったままですっかり忘れていたけれど…
「や、言ってる意味がわかんない、なんなの?説明してよ」
そもそも内容がわからないのに、冬弥は何が言いたい?
冬弥は嫌そうな顔で、手紙を渡してくれる
「読んでいいの?」
やっぱり嫌そうな顔でうんと答える
どれどれ…………あ、
気づいた時には遅かった
冬弥が俺に覆いかぶさっている
そして…………
「千秋、俺しか見えなくしてやるからな?」
内容は……要するに、ずっと好きでした、的な事
どの手紙もそんな感じのことが書かれていた
どうやら俺はモテてたようだ
でも、そんな事は知らない俺
冬弥の不安なんてわからなかった
「あの、待って、俺は冬弥…だけ、冬弥しか見てないんだから、大丈夫だって……」
ヤキモチを妬かれているのがわかった
そして、冬弥の考えていることも………
「俺を……どうするの?」
どうにかされたくなった
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