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新たな問題点
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【冬弥】
あれから数日
なんとか取り返した会社
ファンからの応援もあって、動画チャンネルは平静を取り戻していた
相変わらずの毎日を過ごせていた……はずだった
「そう言えばさぁ」
千秋が思い出したように口を開く
「ん?」
「俺らのこと…改めて言うって話…」
あ………そうか、今更だけど言おうってやつか
それどころじゃなかったけれど、言わなきゃって事になったんだ
まぁホント、めっちゃ今更だけどね?
「じゃあ今日は?どうせこれから次の企画あるから会うじゃん」
都合のいいことに、写真撮影で訪れるキャンプ場の話し合いがある
キャンプはよく行ってるから問題はないんだけど、今回はプライベートじゃなくて撮影だった
だから当然撮影するスタッフさんとか色々大掛かりにはなるんだけど
「いいけど、みんなが居る前で言うのはちょっと…」
「いや、終わってからだよ(笑)さすがに他の人いる場では言わないって」
「あ、そうか!や、なんか緊張する///」
そう言って顔を赤らめる千秋
焦ったように手で無し無しって……ああもう
「千秋さぁ…そんな可愛い仕草とか、もしかしてわざとなの?…最近ご無沙汰だから余計にクるんですけど」
「あ、違っ……冬弥…近い…」
そうだよ、千秋が誘ったんだからな?
ずっと触れて無かったんだ…そろそろいいよね?
「千秋…俺もう結構限界なんだけどな…ダメ?」
俯く身体を抱き寄せた
久々に熱くなった千秋……ん?
「え、千秋?お前…熱ある…千秋!」
赤い顔でぐったりと身体を預ける千秋
身体も随分と熱かった
そして千秋はそのまま倒れた
………
熱を測ればかなりの高熱だったので、俺は慌ててタクシーを呼んで病院へと運んだ
案の定、酷い脱水と過労が原因だった
色々あり過ぎたのと、いつの間にかストレスがかかっていたのが一番堪えたのだろう
「今日はこのまま点滴して入院だね」
軽い肺炎もあったので、数日の入院となってしまったが、そこは仕方がない
話し合いの会議は俺たち抜きにしてもらった
それにしても入院とは…
軽い肺炎とは言え、そこまで身体を弱らせていたことに気づかなかった自分が情けなかった
「ごめんな千秋…」
点滴のおかげなのか、スヤスヤと寝ている千秋
この間に入院のための下着やらを持ってくる事にした
「すみません、何も持たずに来たので一度帰ってから来ます。千秋のことお願いします。」
後ろ髪を引かれながら、俺は病院を後にした
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