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嫌な予感
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【冬弥】
生放送が終わって、俺たちはテンションもアゲアゲで帰宅した
やっぱり言って良かったわ
あの後は4人とも絶好調だった
みんなの元気な姿を見られて良かったとコメントも多く、仲良しが羨ましいと言われて、実はねなんて言いそうになったり(笑)
だから、俺はこのまま幸せな日常が続くんだって思ってた
………
「じゃあ千秋、ちょっとだけ行ってくるからね、宅配とか無視でいいからね!戸締りして待ってて!行ってきます」
この間撮影した、俺と陽人の写真集の為の会議
一応出来上がったと連絡があり、その最終チェックをしに行くことになった
「今回は2.3ヶ所行ったから写真多めなんだよ」
千秋に説明すると、あの一週間は長かったと文句を言われた
確かに長かったわ、うん
でも今回はすぐ終わる
だけどこの時俺は、千秋を一緒に連れて行けば良かったと後悔をすることになる
「んじゃ、行ってきます!」
「行ってらっしゃい!」
いつもの日常
千秋の笑顔な見送られ、俺は出掛けて行った
本当に普通の光景だったのに
実は今回、近くのカフェで簡単な打ち合わせ程度だった
到着すると、すでに陽人は居て、スタッフさんと談笑中だった
「すみません、お待たせしました。つか陽人早いな?」
「はは、早く終わらせたいからなぁ」
あ、なるほどねwつかそれ俺もだし!
早く終わらせて千秋と…
ニヤつく顔を必死に隠し、ポーカーフェイスを決め込む
すると突然、スタッフさんの一人が話し出す
「そう言えば例の実況者、振られて干されたって話ですよ!」
例の……そう言えばすぐに出てくるあいつ
そうか、干されたんだ
そりゃそうだよな
だってあいつは………
待てよ?そうなると…………
「すまん陽人、写真お前に任せるから!嫌な予感するから帰るわ!」
本当にこういう時の俺は、嫌になるくらい冴えてしまう
こんな能力なんて要らねぇ!
なんて思ってたけど、やっぱりいるわ!
急いで家に戻る
すんなりタクシーも捕まり、家路に着く間に連絡を入れる
何度コールしても出ない
嫌な予感が更に増長する
妙な手汗が不安を更に煽る
嫌だ!絶対に…………
マンションに着くなり、俺はお釣りを運転手にサービスして、エレベーターを待たずに一気に駆け上がった
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