アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
クラスメートとの距離
-
「かすがー!お前、告られたんだろ」
予鈴が鳴った後、クラスに戻ると僕が呼び出しを受けたことが広まっていた。
自分の席に座ると、野次馬の如く生徒が集まって来る。
「ねえ、付き合うの?」
その質問に僕は首を振る。
「田中さんみたいな良い子、僕には勿体無いよ」
言葉を取り繕って。
噂好きの女子。
それを聞いて、きゃあきゃあと話し出す。
横で聞いていた花枝 幹(みき)が、僕の腹をこついた。
「謙虚過ぎだよ、はる」
彼とは家族ぐるみの付き合い。
医者の息子で、僕に必要以上に干渉してこない所が良い。
彼には小さい頃から、「春日」の「春」を取って、「はる」と呼ばれている。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 28