アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
反撃1
-
「男同士でヤることに、何とも思わないの?」
ミナトは変わってる。
色欲に溺れる僕のことを、好奇な目で見ない。
それが何故か。
少し不思議だった。
「アメリカじゃクラスメートにゲイなんて結構いたから」
「……マジか」
ぷっと吹いてしまった。
予想の斜め上を行く返しが、ちょっとだけ可笑しかったから。
日本じゃあり得ないこと。
純粋に、文化の差って凄いな…と思った。
会話も少しだけした後で、ラインを交換した。
「反撃ったって、何をすればいいの?」
僕は、本題を切り出す。
「まずは強請りのネタ、探さないと」
強請り…。
高校生の口からそんな単語が出てくるとは想像もしていなかった。
相手の弱み。
昨日、今日と…そんな素ぶりあっただろうか。
1人が僕を犯してる最中、他の2人は何をしていた?
机にあった皿の上に溜まった、あれは…なんだっけ。
「タバコ……吸ってた」
あの場に立ち込めていた、臭い匂い。
彼らは、タバコを吸っていた。
もし、その証拠となる写真を校長に持っていけば、即、謹慎。
酷ければ、退学処分だろう。
「いいね」
そう言うと、ミナトは口元を緩めた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
28 / 28