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波乱の大浴場!?②
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「んだよ吉原、皆コッチ見てんぞー」
「おまっ、お前ぇ……!!!!」
「あ、えと、入学式の…!? あの!今朝のことは忘れてください……!!」
「なになに太陽、また知り合い?」
個々が言いたいことが多すぎて、ちょっとしたカオスに脱衣場は突入しつつあった。
4人の人間がその場に集まってやいのやいのと、話したいことを好き勝手に喋るのだ。誰か収集をつけられるような、オカンポジの人が欲しくなる。
「お前ら、とりあえずだな……」
「賑わっているところ申し訳ないけれど、太陽君が困っているし……話の続きはゆっくり湯船に浸かりながら、なんてどうかな?」
「出たな、ブラックリスト1……」
「僕、太陽君に恨まれるような行為をそこまでしてはいないと自負しているのだけれども……ゼロとも言いきれないけれどね」
_________その場に現れた華月によって、カオスな状況はひとまず収められたのであった。
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「こーいう銭湯みたいなの、なんか久しぶりだな」
エメラルドグリーンのタイルが敷き詰められた床。サウナがあるらしき扉。奥へ進めば露天風呂もありそうだ。
おまけにホテル施設と言われても、信じそうなくらいには広い。
「おー!広い!!」
「灯!走るなって言っただろ!?……ったく、ガキかアイツは……」
「あはは、面白い人だね。太陽君のルームメイトさん」
灯は俺の注意には耳も傾けずに、早く早く、と皆を急かしている。
小学生の甥っ子を思い出させる言動に、何だか懐かしさを覚えた。
俺の心は自然と和やかになり_________
「んっ、変なとこ、触んな……あっ」
「良いだろ、別に。今日から晴れてルームメイトなんだ……これくらい、通過事例ってやつだろ」
「黙れ…!!大体俺には彼女もいるんだよ!!」
「ふーん……な・の・に、こんなに可愛いモノを勃起させて、さっきから喘いじゃってるんだ」
「黙れモブ!!!!!」
前言撤回。全くもって和やかではなかった。
俺の叫びは、ただでさえ声がよく響く大浴場へと、虚しく響き渡ったのであった。
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