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その4
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「あぁ、少なくとも俺はそうだ。お前の友達2人もそうだと俺は思うよ。
それに、まぁ、それでもやっぱり抵抗があるんだったらさ、軽く受け止めとけばいいんだよ。
それで、周りに犬みたいだとか言われても、あぁ、うん、って軽く流せばい。
自分が好きなように考えればいいよ。」
あぁ、人の温もりって、こんなに温かいん、だな。
本当に落ち着く。
それに、澤木さんがそう言ってくれて、凄く嬉しかった。
好きだから、こんな性格でも受け止めてくれるかとか、
そもそも犬みたいな性格って自分でもいい印象が無かったから、そう言ってくれて良かった。
俺の心に、ストン、て入ってきた。
「……はい。
その、澤木さん、ありがとう、ございます。」
何かもう幸せすぎて、なかなか上手く言葉が出てこないな。
大変だ。
「あぁ、どういたしまして。
じゃあ、月曜日に友達にちゃんと仲直りしないとだなっ。
って、あ、ごめん。
気づいてたら六弥のこと抱きしめてた。」
「え、あっ……」
そうさっきから変わらない優しい声で言う澤木さんだったけど、急に我に返ったのか、抱きしめてた身体を離されてしまった。
あ、澤木さんに今さっきみたいに抱き締められるの凄く心地よかったのに。
何だか物足りなくて、思わず声をあげてしまった。
「ん?どうした六弥?」
「あ、いや、何でもない、です。」
もう1回抱きしめて欲しいとは言えず、思わず下を向いてしまった。
恋って、難しいんだな。
最初は、全力で、澤木さんを絶対に俺を好きになってもらうぞ!って生きこんでたのに、いざとなるとこんなにも弱くなる。
そんな自分にじれったく感じた。
…んー 、いやいや!
やっぱりここは自分らしく行かないとだよね!
こんなのいつもの自分じゃない。
澤木さんが良いって言ったんだ。
自分の犬みたいな性格を完全には無理だけど、受けとめる。
そうだな。
澤木さんに言ってたとおり、月曜日にあいつらに謝んなきゃ。
ちょっと言い過ぎちゃったし。
「……つ……む…六弥!」
「…!あ、澤木さんすいません
ちょっとthe自分ワールドに入ってました。
けど、安心してください。
もう自分ちゃんと吹っ切れたので。」
気づいたらthe自分ワールドに入ってたところ、急に黙りこけた俺に澤木さんが心配したみたいだった。
むむ、澤木さんごめんなさい
澤木さんに心配をかけさせちゃうなんて、何やってんだ俺は。
「…そっか。なら良かったよ。それでこそ六弥だよ。
ていうか、"’the自分ワールド"ていう言い方面白いなw
六弥らしいw」
「えっへん!
イエーイ!」
「おまwちょww
笑いを取りに行くな笑いをww」
「あ、バレました?」
「お前ってやつはwこうしてやる!こうw」
「えちょ、アハハハハ!!ちょw澤木さっ、ハハハハ!!
くすぐりは勘弁wク、ハハハ!澤木さんwギブです!
ハハハハハ!ご勘弁をぉ!!──」
澤木さんに絶賛脇とか横腹くすぐられてます。
そうなんです。
俺、脇とか横腹くすぐられるの本当にダメなんです。
いや、死ぬぅw
澤木さんギブww!
アハハハハハハ!!
結果、2分ぐらいやられて俺は見事撃沈しました。
恐るべし澤木さん、なかなかの強者だあ(笑)
という事で、自分また通常運転に戻りまーす!
おー!!
やっぱり俺は、澤木さんが大好きだ。
絶対に澤木さん俺を好きにさせてみせる!
その日まで俺は絶対に諦めない!
あ、そうだ
また澤木さん、俺を抱きしめてくれないかな。
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