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その4
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──バタンッ
「…あ〜、ダメだな、俺」
(あまり見たいものではないな)
(綺麗なイメージがない)
(ちょっと気持ち悪い、かな)
ッ!!
…分かってた
分かってたけど、辛い、なぁ
あんなこと聞いて俺、今まで通り、ちゃんと二人に接せれる、か、な
自信、ない、な
嫌われたくない
軽蔑されたくない
親友じゃない、なんて、言われたく、ないっ!
勇晋、総…こんな俺でも、嫌わ、ないで…っ
──ズル、ズル
足に力が入らなくて、ドアにもたれかかりながら床に崩れ落ちっていった。
辛くて苦しくて、行き場のないこの気持ちがもどかしくて、
それを誤魔化すように強く、小さく身体を縮こませた。
身体がカタカタと震えてきて、身体に力を入れても体の震えは止まってくれなかった。
そのことに、また、辛くなった。
………ねぇ、俺。
俺は、勇晋と総から離れなきゃ、いけない、のか、な。
どうすれば、いいん、だろう、な……
わかんな、いよ、俺…っ
今日、久しぶりに御飯を残しちゃった。
母さんと父さんに心配されたけど、大丈夫だから、って笑顔で誤魔化した。
落ち込んでる、暗い自分は、自分じゃない。
せめて、人の前ではいつもみたいに、明るく元気に振る舞わないと、な。
俺らしく、いない、と…
Act.6 : 大切で大事な親友… 終
Next…Act.7 : 入り乱れて弱る心
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