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その6
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──ゴスッ!!
ビクッ!!
勇晋のぬくもりが消えたと、総の手が止まった
と思えば突然、壁を殴ったような鈍い音がして、
視線を目の前に戻してみれば、人を殺せそう
なほど凶悪な顔をしていた2人に思わず身体を震わせた。
「…おい、それ、誰かに言われたのか?だから」
っ!
違う!
そうじゃない
違うんだ
「ち、違う!!
おれ!…俺がもう、ダメなんだ…
おれが、ふたりに、最低なこと、したから…っ」
「…いやお前がいつ俺らにそんなことしたんだ?
嘘をつくにしてももう少しましな
嘘をt「本当なんだ!!」え?」
「嘘なんかついてないっ。
俺はずっと、勇晋と総に…
っ嘘ついて、隠し事してた!
俺だけ…俺だけ俺らのモットー守れてないんだよ!!」
俺だけ…
「!それって…」
「どういう、ことだ?六弥」
「そのまんまの意味だよ…俺はずっと
隠し事をしてた。嘘ついてた。
…ねぇ総、俺に好きな人ができたって
言った時のこと覚えてる?」
言っちゃダメ
言うな
それを言ったら──────
………いいんだ
もう
どうせもう、ダメなんだ
俺は言うよ。
「あ、あぁ、ちゃんと覚えるぞ?
でもそれが…!もしかして!いやでも、、、え?」
「…うん、好きな人がいるのは本当だよ。
でもね、あれ、同じ高校生の女の子じゃないんだ。」
やめろやめろやめろやめろ!!
やめ、ない……やめない
「え?じゃあ、誰、なんだ?」
「……俺らと同じ、男だよ。」
もう、あとには
「!?え、う、嘘、だよな」
「!?……総の言う通り、嘘、なんだろ?
なぁ、むつ、や」
「……嘘じゃない、これが、真実なんだ。」
ひけない。
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