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甘ったるい新婚生活③
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‥キーンコーンカーンコーン……
6限目終了のチャイムが鳴る。
「はい、じゃあ今日はここまで。明日までに問2を解いておくように!」
クラスの中が一気にざわめいていく。
(ふぅ…やっと終わったか。)
今終了した古文の教科書をリュックにつめる。えっと、このあとの予定は……。
リュックに入れてある黒の手帳を手に取る。
これから家に一旦帰って、ご飯を作って、その後ファミレスのバイトに行って……。
あ。
そういえば、家に帰ったら圭吾さんが居るんだよな…。帰ったら人が居るなんて、何年ぶりだろう。
…胸がじわってなった。なんだこれ?
「輝!かーえろっ!」
後から楓が肩を叩いてくる。
「あれ?何にやにやしてんの?」
「してねーよ。ほら帰ろう。」
「ふう~ん。」
不思議そうな顔で俺を覗きこんできたが、その後は大して気にはせず、今週発売のマンガの話や今日の課題についてなどを話しながら帰った。
─────────
楓と別れた後、帰り道にあるスーパーに寄ろうと思い足を運ぶ。
圭吾さんと一緒に住む上で何個か約束事をした。
1つは、俺が掃除、洗濯、食事作りをすること。
2つは、住み込みで働くこと。
3つは、3ヶ月の期間で働くこと。
住む際の電気代、水道代等は込になるらしい。本当にいい条件だよな……。
さて、今日はどんな夜ご飯にしようか…。そんなことをしまさえながら店内をゆっくり歩いてゆく。
昨日は圭吾さんがストックしている冷凍チャーハンに野菜足して炒めたものだったから、今日はちゃんとした物を食べて貰いたい。
すると、ふと鮮魚コーナーに目がいった。
サバ……サバか!味噌漬け焼きにしよう!!
そうと決めればササッと買ってパパッと作って、お腹を空かしているであろう圭吾さんに食べてもらおう!
作るならそうだな…あれを買って、それも買って、あれも無かったはずだし…。
調子に乗ってカゴに沢山の食品やら調味料をつめていった。
そうして俺は、買いすぎた商品をヒィヒィ言いながら運ぶこととなってしまった。
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