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猛アタック
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そして、あの急展開から一夜明けた。
「う…朝か……。」
昨日の疲れが取れてないのか、体がだるくてなかなか起き上がれない。
やっとこさ体を起こし、部屋のカーテンをあける。まだ早い時間なので、青と赤の交じった朝焼けがとても綺麗だ。
(トイレ……あっ、朝ごはん作んなきゃ……。)
ネグリジェを着ている(着せられてる)のにも慣れてきたな……。そう思いながら重い足でヨタヨタと長い廊下を歩く。
どんっ
何かにぶつかった
「んあ…?」
眠い目を擦りながら見上げると、そこには圭吾さんが居た。
「輝、おはよう。」
「お、おおおはようございます!」
朝にシャワーを浴びたのか上半身が裸の状態の圭吾さんに、必要以上に動揺して挨拶がぎこちなくなってしまった。
というか!今は冬だぞ。そんな格好だと風邪をひいてしまう……
「あの、風邪引きますよ。早く服来てください……!あと目のやり場にも困るので……!」
「ん、すぐ着る。ってより目のやり場って……男の半裸で何顔赤くしてんの。」
「!!」
そういえばそうだな……。何恥ずかしがってんだろ。
それよりも、圭吾さんが普通だ。昨日みたいにグイグイこられるかと思った…少し安心だな。
「じゃあ支度してくるから。朝ごはんおねがいね。」
「あ、はい!」
そうだ朝ごはん…!こんなことで動揺している暇はない。まだ朝の洗濯も済んでないんだ。急いで顔を洗って……って、そうだ。聞きたいことがあったんだった。
「あ、圭吾さん!朝ごはんのリクエスト、何かありますか?」
廊下を進みだしていた圭吾さんは首だけをこちらに向け、3秒ほど悩んだのち困った。
「う~ん…輝の作ったのはみんな美味しく感じるからなあ…迷うな」
「えへへ…本当ですかあ?照れるなあ……」
いきなり褒められて頬が緩んでしまう。
まあ美味しいけど…俺の作る飯美味しいけどぉ…いざ褒められると照れるなあ~。
「あえて言うならそうだな。輝が食べたい。」
「分かりました!すぐ作るので待ってて下さ…………」
ん?ちょっと待て。今この人、輝が食べたいって
「何言っちゃってんだあんた!!!!!」
「あれ?すぐ作ってくれるんじゃないの?」
「すぐ作りません!というか絶対作れません!」
期待したじゃんと残念そうに口を尖らせているけど、これは完全に計算された意地悪だ。俺にはわかる。
なんせ目がずっとニヤついているからな!
「朝から心臓に悪いですまったく……。朝ごはん作るから大人しく待っててください。」
そう言って圭吾さんの部屋に彼を押し込みドアを閉める。
さて……朝ごはん作るか。
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