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「ねぇ、君」
ふと肩に手を置かれ、どきっとする。
「そんな格好でどうしたんだい?風邪ひいちゃうよ」
振り向くと派手な髪の色をした不良っぽい連中がニヤニヤしていた。
「おっ凄い可愛いこちゃんだぜ。一緒に遊ぼうぜ。いいとこつれてってやるよ」
「服貸してやるからよ。それとも人肌であっためてやろうか」
彼らの一人に腕を掴まれる。
「離してっ!」
男の足を思いきり蹴飛ばした。
「いてぇ!このアマめ」
隙を見て逃げ出した。
「おいっ!捕まえろ」
他の男たちが追いかけてくる。
「たっ助けて」
とにかく夢中で逃げるしかない。
路地の別れ道に入ったときだった。
突然目の前に人影があり、ぶつかってしまったのだ。
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