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「おいっ!お前いつもこんなことされてたのか?」
本郷が雪斗を見て口に入れられたタオルを外した。
しかし、雪斗は本郷に怯えた目をむけて叫びだす。
「嫌だっ!やめろ!来るなぁ!」
本郷の手をはねのけると服を身につけることも忘れて走り出した。
「おいっ!!待てって」
本郷が逃げる雪斗を追いかけ、公園の入口でつかまえた。
「馬鹿!お前その格好で……」
本郷の手の中には脱がされた衣類がある。
雪斗に届けにきたのだ。
「離して!」
しかし、今の雪斗には本郷までもが危険人物にしか見えない。
それだけ、簡単に他人を信じられなくなるほど、過酷に虐げられてきてしまったのだ。
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