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食事を終え、隆平さんがタクシーを捕まえる。
「2丁目のガーデンホテルに」
その声に、体が疼くのを覚えた。
これはダメだ、もう末期だ。
声にさえ、欲情している自分が
恥ずかしいようで愛しいようで
なんとも形容しがたい感情だった。
「わあ、綺麗、、、」
「今夜は満月だな。」
「この景色をを見せるためにここを選んでくれたの?」
「もちろん」
この男が好きだと思った。
これ程までに、自分を満たしてくれる人は何処にも居ないのではないかとさえ思った。
そんなことを考えながら、窓の淵に手をついて外を眺めて居たら、
そっと後ろから抱きしめられた。
「梓、、」
熱のこもった声で名前を呼ばれる。
それだけで蕩けそうな程だった。
「さっきの会えない間どうしてた?って聞いてきた時の返事、訂正させて」
「何?」
「楽しく過ごしてた。
ただ、隆平さんに会えない事を除いて、は。」
振り返り、隆平さんの首に手をまわす。
「本当に可愛い」
熱量のある瞳で見つめ、左手で頬を撫でられた。
今はこの愛しくてたまらない左手を見ないことにしよう。
「準備しておいで」
耳元で囁かれ、恥ずかしくなり、逃げるようにシャワールームに飛び込んだ。
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