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冬の匂いを感じながら意識を覚醒させる。
少し肌寒く感じ、
隣にある温もりを探そうとして身をよじるが、
そこには冷えたシーツだけがあった。
いつもこうだ。
まだ少し、残り香のある
あの人が数時間前まで居たであろう
隣のシーツに顔を埋める。
いつもこうなんだ。
離れた途端、どこか冷めてしまう。
やっぱり、彼は誰かのもので
やっぱり、僕を独りにして
やっぱり、僕を寂しくさせる。
次会うときには、またいつものように
会いたい気持ちが全てで、
触れたくてたまらなくて、
そんな日が来る。
僕は隆平さんが好きなんだ。
言い聞かせて振り出しに戻ろう。
貴方に会えるまで、また、振り出しに。
ベッドから出て、窓の方へ歩く。
「綺麗な朝日、、」
ふとガラステーブルの上にあった
彼からの置き手紙を読む。
“また、今度”
「今度、かぁ」
今度っていつだろう、、。
考えてじわっと視界が滲むのが分かった。
泣いちゃダメだ。
泣くには早い。
そう自分に言い聞かせた。
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