アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
こんな自分は
-
あれから一週間が経った。
あの人からの音沙汰なし。
愛しい気持ちは忘れてない。
それを確認し、安心している自分が何処かにいる。
隆平さんを愛していないと安心できない。
あの人しかいない。
そう思えば、心が楽になる。
いわゆる安定剤のようなもので、
彼をなくせば自分が自分で無くなるような感覚がある。
その思考回路に
僕がどれだけ隆平さんに依存しているかを
思い知らされる。
しかし、その反面。
この満たされない気持ちを満たすのは、
他の誰かでいいとも思い
この一週間で
前々からお誘いのあった男性達と何度か食事に行った。
けれど、どの方もつまらなくて食事を済ませ
そそくさと帰ってきてしまった。
帰りの電車では
デートをするとき用の香水も消えかけ、
堅苦しいスーツを着替えて、
革の靴も脱いでいた。
しかし、今だ。
仕事に行く準備をしながら、
やはりあの時、
全部忘れるくらいに、
記憶が飛ぶくらいに
乱れればよかったのかと
考える自分がいる。
こんな自分を誰か殴ってください、、。
自分の淫乱ぶりに落ち込みながら
ネクタイを締め
自分を奮い立たせて、仕事に行く。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 17