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決意
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「…ん」
目を開けてさっきのが夢だったことを確認する
「咲!祐兄、圭起きたぞ」
「…ごめんなさい」
「いいよ。咲が無事で良かったから」
祐兄が優しく言ってくれる
「祐兄、俊兄、圭兄…話したい」
「僕寝てる間に夢見たんだけど…昔の…忘れてた記憶の夢…なんだけど…」
「さっき…みたいなこと昔もしたんだよね…何回も心配かけてごめんなさい」
「もういいって。それよりどんな風に思い出したんだ」
俊兄が聞いてくる
「お葬式にいっぱい人が来てたこと…とか圭兄がずっと手を…握っててくれたこと」
「あの時、涙出なかった…でもね…家に帰ってきて…一人になったら悲しくて…」
「お父さんとお母さんが…僕を呼んでる気がして…」
「それで…僕…」
「あの時…初めて祐兄に殴られて…怖かった…」
「あ、あと…俊兄と圭兄が…進路変えたこととか…思い出した」
「で、他に言いたいことあるんでしょう?」
祐兄が僕の気持ちを見透かしたように聞いてくる
「…あのね」
「言わないなら聞かないけど」
祐兄がいじわるに言ってくる
「が、学校…行きたい…うぅ」
言ってはいけないことを言っているようで涙が出てきた
「学校行きたい」
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