アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
再確認
-
祐兄が僕の手に爪を立てた
「いたっ!」
「どうしたの?咲」
きっと祐兄は自分の思い通りにいかない僕を怒っている
さっきまでの優しい祐兄はもういない
「これ以上俺を怒らさないでよ。もっとひどいことしたくなるから」
僕の耳元で囁いた
僕は再確認した
僕がかってに何かをすることは許されない
僕は祐兄の言いなりだ
「…ごめんなさい」
「いい子」
そう言って頭を撫でた
それを叩かれると思って身をすくめてしまう自分がいた
リビングについて祐兄と俊兄はキッチンで料理を始める
「咲と圭は勉強しててね」
「は〜い」
「…」
さっきまであれだけ喋れたのに声がうまく出せない
「咲、返事」
祐兄が声を低くした
「…はぃ」
昨日のうちにドリルが終わってないのを覚えていたみたいできっと今日中に終わらなければまたお仕置きをされるだろう
急いで勉強に取り掛かる
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
36 / 148