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諦め
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ご飯を食べたあと圭兄は学校から電話があって、そろそろ真面目に行かないと卒業できないらしい
祐兄は残っている仕事をしないといけないみたいで自分の部屋に行った
今リビングに俊兄と二人きりだ
朝のことがあるから気まずくなってしまった
「咲、本当にごめん」
「でも諦める気はないから」
「優しいお兄ちゃんはもういないから諦めて」
そう言ってリビングを出て行った
そうだった…
期待しても意味がないことを忘れていた
祐兄と圭兄の時は諦めれたのに俊兄には期待していたのがいけなかった
大丈夫…今まで通り自分の気持ちを殺して兄たちの言うことを聞いていけばいいだけ
諦めればいいだけなんだ
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