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引っ越し
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引っ越しの日はすぐにきた
あの日から着々と片付けてが進みほとんどない僕の荷物はすぐにダンボールの中に入った
そしてあの日からいぬではなくなった
祐兄の機嫌もずっと良い
いいことばかりに見えるけれど僕は苦しい
引っ越し先は今の中学校と校区が違うらしく学校が変わってしまうのだ
もしかしたら祐兄はこれが目的で引っ越しすると言い出したのではないかと勝手に思っている
「みんな準備はできてる?」
この家での最後のご飯で祐兄が聞いてきた
「あぁ」
「もちろ〜ん‼︎」
「うん」
「俊と圭は荷物多いけど咲は少ないもんね」
引っ越しの準備中に出てきた友達との写真や思い出を全て捨てられてしまったことを言っているのか
「う…うん。そうだね」
「咲に友達は必要ないから新しい中学校でちょうど良かったね」
「…」
やっぱり僕は祐兄の言いなりでしかない
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