アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
卒業式
-
車で圭兄の高校まで来た
綺麗な格好の人が多くて怖くなってしまった
お葬式を思い出した
なんでこんな時に…
怖くて俊兄の袖を少し掴めば祐兄に手を掴まれた
「咲、怖いなら俺と手繋ごうね」
「う…うん、ごめんなさい」
「怖いなら下見とけ」
俊兄が声をかけてくれたおかげで少し気が和らいだ
講堂についたら更に人が多くてビックリしてしまった
保護者席とかかれてる所に座った
気がついたら圭兄はいつのまにかいなくなってた
式が始まって少したったけど、怖くて顔をあげられない。両隣に祐兄と俊兄がいるから安心だけど
「卒業生代表挨拶」
司会の先生の声が聞こえて僕は少し気になって顔をあげたら舞台の上には圭兄がいてビックリした
「圭兄?」
「そうだよ、圭は入学の時も代表挨拶してたし、一応首席入学だったからね」
小声で呟いたつもりだったけど祐兄に聞こえてたみたいだ
「すごい…」
「そうだね、出席日数はギリギリだったけどね」
「あいつ朝になると機嫌悪かったからな」
「ふふっ」
自然と笑みがこぼれる
やっぱり今日は幸せ
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
94 / 148