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離れたくない2
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何時も朝は、昇兄が作ってくれたご飯を食べる。
昇兄に抱っこされリビングまで来たが、
「竜、俺今日から又学校始まるから制服に着替えてくるね!流石に2学期最初から遅れるわけにはいかないからね!」
「わかった」
昇兄が帰ってくるまでの間、俺は自分が自分でなくなったような感じかした。心は冴えていて、いやちょっとちがうか、心何処かにおいて来たような感覚だった。昇兄が居ないと俺は、人ではいられない。
又、昇兄が居ない時間が増えると思うと、体が自然に「カタカタ」震えてきて止まらなかった。そんな時に、
「竜?おい、竜。大丈夫か?」
何時も優しい声が、とても焦ったような声になっていた。ちょっと甘えたくなった。
「しょう…にぃ。ギュッて、して?」
「ん、良いよ……」
「………………」
「竜、お兄ちゃんはずっとお前の側に居るからな。
今はちょっと離れないといけないけど、学校終わっ
たら直ぐに帰ってきて一緒に居るから。少しの辛抱
だ。」
そう言って、俺の震えが止まったのを確認して離れた。少し寂しかったけど、まだあったかい体を感じて我慢した。昇兄は何も言ってないのに、俺の思っている事がわかってて、びっくりしたけど嬉しかった。 NEXT
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