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切り傷
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寝始めてから4時間位たった頃に一人目を覚ました
竜はまだ寝ていて、俺に抱き付いて安心したように眠っていた。
俺がちゃんとして竜が一人で抱え込んでいる何かを取り除かないと、また竜が何をするか分からない。
一時期、中学を卒業する少し前、竜が学校に行かなくなってから暫くたった頃……
学校から家に帰ってきて寝室に入ろうと思ったとき何か変な音がして急いでドアを開けて見てみると
「竜!何してるの、今すぐ止めて!」
「っ!!……」
竜が自分の足や手をハサミで傷付けていた。
きれいに線が入りそこからじわっと、血が滲んで見ていられなかった。
「竜、何か嫌なことでも思い出した?でもね大丈夫だよ?ここには今、竜と俺しか居ないから。」
「昇兄、どっか……行ってよ。邪魔しないで」
「そんな事出来ないよ……それより竜ちょっといい?」
「痛っ!昇兄痛い」
「ごめんね、でもちょっと我慢して。」
竜をベットに押し倒し、切れているところは避けて掴み手首を頭の上に押さえ付け、腕や足、お腹の服を更にめくり上げ見るとそこには、紅い線が沢山入り痛々しいほどの数があった
「竜、俺は怒りはしないよ。だからそんなに怯えないで?でも少しだけ手当てだけしないと跡残っちゃうし、化膿しちゃうからそれだけはしていいかな?」
「う……ん…」
「ん、竜は良い子だね。ちょっと待っててね救急箱取ってくるから。後、ハサミは没収だからね?」
「わかった」
そう言って、寝室から出てリビングに行き救急箱を取って、ついでにお湯で濡らしたタオルも持っていった。
「竜、服脱がすけど良い?」
「い、いよ」
「ありがと、タオルで軽く体拭くからね?痛いかもしれないけどちょっと我慢して」
「くっ!」
竜の痛みに耐える声を聞きながら丁寧に血を拭き取って行った。 NEXT
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