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世界
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ー朝ー
朝、目を覚ますと何時も通り昇兄が寝間着にエプロンを着けたかっこで俺に、「おはよう」と言って俺を起こしてくれた。
その後は、何時も通り朝ごはんを食べた。
でも今日は、何時も通りじゃない事がある学校に行く事。そのために、制服を着るから昇兄と一緒に寝室に居た。昇兄はさっさと制服を着て俺を見ていた
そして突然
「竜、俺が制服着せてあげる」
「えっ!何言って、んだよ。」
「え?だから、制服着せてあげるって」
「分かってる!だから何で着せてもらわなきゃならないんだよ」
「ダメ?」
「駄目じゃない、けど」
俺は、学生くらいの時までは恥ずかしげもなく、仲も良かったからか、昇兄に着替えさせてもらっていた。だから、昇兄に着替えさせてもらうのは特に嫌じゃなかったからそう言った。けど、すぐに後悔した。
「じゃあいいよね?」
「えっ!えっ!ちょっ、まって」
「待たない。お着替えの時間だよ~、服を全部脱ごうね」
「ぐすっ、ぐすっ、えぇ~ん」
「竜、どうしたの?」
「だって、昇兄強引だし、怖いよ~」
「ごめん!竜がこんなに怖がるとは思わなかった。お兄ちゃんが悪かったからね?」
「じゃあ、着替えさせて。」
「え、いいの?」
「優しくしてよ?」
「善処します。」
「竜、着替え終わったよ。」
「撫でて」
さっき、怖かったから物凄く昇兄に触って欲しかった。昇兄に触ってもらえると落ち着くからだ。
「よしよし、良く頑張ったな!じゃあそろそろ学校行こっか?」
「う、うん」
さっき落ち着いたと思ったけど、やっぱり一昨日のことは、心に残っているから怖かった。
「大丈夫、俺が一緒にいるから。学校行くときは、初雪と咲月も居るよ」
初雪と咲月は俺の信頼できる、数少ない人のうちの二人だ。と言っても、俺の信頼できる人は3人しか居ない。
一番は昇兄、二番が初雪と咲月。咲月は特に俺の事良く心配してくれる。
咲月は、何時も明るくて元気だけど、ちゃんと人を気遣える優しい人だ。
初雪と咲月が居るか居ないかで結構変わる。俺の世界が少しだけ広がる、でも誰にも入ってこれない俺だけの世界と俺と昇兄しか入れない世界。初雪や咲月も入れる世界。後の人は、その他大勢にすぎない。俺にとってはどうでもいい人。
だからその3人はとても大事な人。
「本当?」
「本当だよ、だから頑張って行こうね?」
「うん!」
俺は、昇兄や初雪、咲月が居ればそれだけで良い……
END
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