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通学路
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竜と手を繋いで歩く通学路は、憧れでテスト以外の日で学校に行くのは初めてだ。
それでも、不安や憎しみが心の中にあることは変わらない。
「昇、竜おはよう」
「昇おっはよ~!竜!久しぶり。会いたかったよ」
待ち合わせをしていた場所に着くとそこには、既に初雪と咲月が待っていた。
初雪はいつもより穏やかな声で挨拶してくれた、
咲月は竜を見て感動したのか、竜に抱き付いていた
「初雪も咲月もおはよう。それより咲月、そろそろ竜の事離してくれないかな?竜ちょっと怖がってるから。」
「あっ!ごめん、竜。大丈夫だよ俺だよ?分かる?咲月だよ」
竜は咲月から離れて俺の後ろで俺の制服を掴んで震えていた。
「竜、大丈夫だよ?怖いならお兄ちゃんが抱き締めてあげる。」
「ん、して」
「よしよし、竜落ち着いたら相手の顔よく見てみて
竜が好きな咲月と初雪だよ~」
「咲月?咲月!初雪も!お、おは…よう」
「竜~覚えててくれたんだな~!竜、大丈夫なのか?体調も良いか?」
「大丈夫。」
「そろそろ学校行かないと遅刻するぞ!竜もそろそろ離れて手は繋いでていいから。ね?」
「ん、」
ー校門前ー
「りゅ、竜君!」
「竜が来たんだって」
「竜に会えるのか!」
「最近、3人揃ったばっかりなのに、竜まで来るなんて…」
「おはようございます!」
ビクッ!
竜が震えていた。俺達は学校来る度にこれされるから、慣れたけど、竜はただでさえ人間不振なのにこんな大勢に囲まれることは慣れていない。
竜の手をぎゅっと力を入れて握ってあげる。
「竜、この人たちは多分何もしないから、安心して」
「う、うん」
「皆!今日は出迎えてくれてありがとう!でも今日は静かにしてね?お願い。俺の可愛い弟の為に」
「昇君格好いい~!」
「し~、じゃあまた後でね」
「じゃあね、今日も皆が元気で入れますように」
「兄ちゃん、俺以外の奴等に優しくすんな」
「ごめんごめん、(小声)咲月の事大好きだよ」
「当たり前!じゃあな皆!またあとで!」
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