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始まり
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それは、1限目の始業のチャイムが鳴った少し後だった……
コンコン…!?
コンコン
だ、誰?
「に、兄ちゃん!……は居ないよな……」
「失礼するぜ」
聞き覚えがある声、でもどこで聞いたかなんて思い出したくもなかった。
顔を会わせたくなかったから、布団で頭を隠して丸くなった
「おい、竜ちゃん出ておいで」
「な、何でお前がここにいるんだよ」
「そりゃ~もちろん前の続きをするために決まってんだろ」
「嫌だ!さっさと帰れ」
せめてもの反抗で、泣きながらでも中学の時みたいに皆が怖がってた俺にした。
「そんなにけぎらいしないでよね、まあ、抵抗するなら無理に連れていくまでだしな」
「えっ!」
そう言った時には遅かった……
薬を染み込ませたハンカチを鼻に当てられた。
息を止めていたが、とうとう持たなくて息を吸ってしまった
どんどん、意識が朦朧としていく最中「昇兄」ってずっと呼んだんだ……
「おい、早くこいつを車に乗せろ」
「はい!」
「また、昇兄かよ……」
目を開けると真っ暗で、あー目隠しされんのかと、とても冷静で自分でもビックリした。
でも、実感が沸いてないだけなんだと思い納得した
このあとされるであろう事は、俺の人生を狂わせ、兄ちゃんが俺をもっと気遣うようになったきっかけだ…………
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