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不思議な家族
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Side 紅葉
途中でパパが脱走してから1時間ちょっと。話も一段落し、今はお昼の時間。ママが張り切って作っていた。ちなみに今日のお昼ご飯は混ぜご飯、生姜焼き、切り干し大根、ひじきの煮物、豆腐とわかめと油揚げの味噌汁。
みーくんが美味しいと言うとママがすごく喜んでいた。作りがいがあると言って。
みんながゆったりとご飯を食べていると妹の優奈が口を開いた。
「光琉さんってすごく背高いですけどスポーツ何かやってるんですか?」
「バスケをちょっと」
ちょっとじゃないと思うけどあえて何も言わない私。
「ちょっととか言ってダンクとかキメちゃってるじゃないんですかぁ〜?」
「まぁダンクはするかな。俺無駄に身長あるから届いちゃうんだよね」
「いいなぁ〜。私の彼氏もバスケやってるんですけど、背低いからダンクなんてできないし、スリーポイントもきめれないし、レイアップはほとんどの確率でボールどっかいくしでかっこいいとこないんですよ」
「「「「ん?」」」」
ママとはる姉と銀杏と私の声がハモった。
「まぁダンクは身長ないとできないし、スリーポイントとレイアップは要練習だからそのうちできるようになるんじゃないかな?」
「いや、みーくん、そこじゃなくて……」
「そうだよ優奈、いつの間に彼氏できてたの?」
そう、これ。優奈に彼氏ができたなんて1度も聞いたことない。
「半年くらい前?」
「ママはそんなこと聞いてませんよ?」
「だって言ってないもん」
「ただでさえパパが紅葉のことでショック受けてるのに優奈もとなるとあの人死んじゃうかもしれないわね」
「じゃあ言わなきゃいいじゃん」
「あ、そうね。その手があったか」
パパが不憫なことになってるけどいいのかこれは。
みーくんの方をチラッと見ると呆気にとられた用な顔をしている。そりゃあそうよね。こんな会話する家族なかなかいないものね。私はこんな中育ってきたけど普通の人からしたらちょっとおかしな会話。
その後すぐにみーくんは笑っていたからこれはこれで面白みがあっていいのかなとも思えた。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
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