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罪の意識
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Side 紅葉
私があんなことをしたせいでたくさんの人に迷惑をかけたらしい。
「ごめんなさい……」
私があんなことをしたせいで、私が理性を失ってさえいなければ、全部私のせいなんだ。
「紅葉、今はゆっくり休んで。退院したら全部聞くからね。誤魔化したりしたらだめだよ」
みーくんの優しいけれど少し強い言葉に頷いた。
「それと、休んでた分の授業は気にしないでね。紅葉用にノート取っといてあるから」
「あり、がとう」
みーくんが優しい。
でも今はその優しさが
とても
──とても痛い
「みーくん……帰って……もらえる……?ごめん、なさい……」
「そっか。起きたばっかりだし疲れたよね。責任感じなくていいし、なんかあったらすぐ言ってよ。こんなんで俺は紅葉のこと嫌いになったりしないから。だからそんな涙目にならないで」
ああ、みーくんはどこまでも優しい。私はこの優しさに溺れていいの?私はどうしたらいいの?
誰か、誰か教えて。私は何をしたらいいの?
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