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第6場 かおとエレアの家
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【第6場 かおとエレアの家】
ハル:「あー美味かった!久しぶりにまともに飯食った!
しかし、かおは俺が家庭教師してた昔から何でもできるやつだったけど、料理が一番上手いな。
一緒に住んでるエレアは幸せだな。」
かお:「エレアは、最近あんまり食べないし、家にいないことも多いから。
本当はちゃんと食べてくれないと、身体が心配なんだけど、なかなか聞いてくれなくて。」
ハル:「2つ年下のエレアにいつも守られてたかおが、エレアの心配するようになるとはな(笑)」
かお:「もー!そんな昔の話言わないで!」
ハル:「ほんとのことだろ?かおがいじめられた時なんて、エレアは相手を半殺しにするんじゃないかってくらい痛めつけて。
それ見てたかおは、『エレアは正義の騎士みたいだ!』なんて、目キラキラさせてさ(笑)」
かお:「だーかーら!その話はもういいよ。小学生くらいの昔話!昔話したくなるなんて、ハル兄、歳取ったんじゃないの(笑)?!」
ハル:「おっと、矛先がこっちに(笑)
ま、でもエレアはまだ18の小僧だし、今は反抗期だから、かおが大人にならないとな。」
かお:「うん、頑張る。できるだけエレアの笑った顔見てたいし。」
ハル:「ははっ(笑)エレア大好きなのは相変わらずか(笑)」
かお:「うるさーい!ハル兄のばかぁ。(笑)ふふふ(笑)」
ハル:「ハハハ(笑)」
(その頃、玄関)
ガチャ。
エレア:「た、ただい…ん?革靴?誰か来てんのか?」
………
かお:「うるさーい!ハル兄のばかぁ。(笑)ふふふ(笑)」
ハル:「ハハハ(笑)」
バンッ!!
かお:「ひゃっ!」
ハル:「なんだ?!」
エレア:「………。」
ハル:「なんだ、エレアか。
リビングのドアはもっとそっと閉めろよ、お前のバカ力で壊れるぞ。それと、帰ったら、ただいまくらい言え。」
エレア:「あー!ハル兄かぁ!!
すいませんでした!!!
ただいま帰りました!!!
これでいいかよ!!?」
かお:「エレア、あの…ごめん。ご飯今、ハル兄が全部食べちゃって…なにもないんだ。
ごめんね、すぐなんか作るから。」
エレア:「いらねーよ!メシいらねーって言ったろ!」
ハル:「エレア、お前もう少し言い方あるだろ。」
エレア:「はい!さーせんでした!」
ドサッ。(ケーキの箱を乱暴に机に置く)
かお:「え?これ、ケーキ?
エレア買ってきてくれたの?
じゃあ、すぐコーヒー……」
エレア:「貰っただけ。食うなら2人で食えば
?俺、寝るから。」
バタンッ!
バンッ!
(エレア部屋に戻る)
かお:「エレア!!」
ハル:「おい!…やれやれ、俺がタイミング悪かったみたいだな。」
かお:「ハル兄ぃ…(涙目)」
ハル:「大丈夫だから、泣くな。」
かお:「でも…やっぱり僕、エレアに嫌われてるのかな?」
ハル:「大丈夫って言ってるだろ(笑)
そのケーキ、お前のために買ってきたんだぞ。中見てみろ、十中八九いちごショートだ(笑)」
ハル:「わかった、わかった。後で俺がエレアと話して来るから。頼むからその涙目やめてくれ。」
かお:「ほんとに?
ほんとに僕がエレアと仲直りできるようにしてくれる?ほんとのほんと?」
ハル:「ああ、絶対だ。上手い飯のお礼に仲直りさせてやるから、俺に任せとけ。」
かお:「絶対だからね!」
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