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第13場 かおのバイト先の本屋
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【第13場 かおのバイト先の本屋】
かお:「ありがとうございました。」
かお:「いらっしゃいま…」
キモ客:わざとショタ系BLのグロなエロ本を一番上に置く。
かお:「い、いらっしゃいませ。」
キモ客:「あれ?どうしたの?顔真っ赤だよ。
もしかして君、こーゆーの好き?」
かお:「い、いえ。お、お会計させて頂きますね…」
キモ客:「待ってよ。キミいつもこの時間バイトしてるよね?可愛いって思ってたんだ。
こーゆーの興味があるなら、僕と、ね。」
かお:「いえ、あの…」
キモ客:「ますます真っ赤だねーかわい…」
バンッ!
エロ本の上に分厚い本が乗せられる。
エレア:「あ!すいませーん!見えてなくて!
レジ混んでるんで、早くしてもらえますか?!」
キモ客:「なんだ、キミは!」
エレア:「受験生です。勉強の時間がかかるの惜しいんで、早くしてください。
あ、これ系の本好きなんですか?でもこっちも面白いですよ?『数学の原理におけるラッセルのパラドクス』。」
キモ客:「な、」
エレア:「店員さん、この人この本お買い上げですって?」
キモ客:「僕はそんなの、」
エレア:「いらないんですか?多少高いですけど、俺に今から殴られて治療費払うより安いですよ?」
キモ客:「くそっ。」
(客、逃げる。)
エレア:「てめっ。逃げてんじゃねー」
かお:「エ、エレア、みんな見てるから…。」
エレア:「ちっ。…大丈夫かよ。」
かお:「う、うん。助けてくれてありがとう。」
エレア:「それはいいけど、あーゆー変なやつもいるんだから、上手くかわせよ。できねーなら、バイト辞めろよ。」
かお:「ご、ごめん。」
《ピンポンパンポーン
セブンモールが17時をお知らせします。》
エレア:「ほら17時だぞ。終わりだろ。」
店員:「石田くーん、もう上がっていいわよ。」
かお:「は、はーい。お疲れ様でした。」
エレア:「ほら、行くぞ。」
かお:「ちょっとだけ待ってて。荷物取ってくるから。」
エレア:「おー。じゃあビルの入口にいるわ。」
(エレア立ち去る)
かお:「エレアが来てくれて、よかったぁ。
やっぱりエレアは正義の騎士みたいだ。
…って、いけない。
エレア待たせてるし、早く着替えなゃ!」
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