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第16場 かおとエレアの家
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【第16場 かおとエレアの家】
(翌朝)
かお:「おはよう、エレア。
昨日は迷惑かけてこめんね。」
エレア:「お、おー。もう大丈夫か?」
かお:「うん、もう全然平気。」
エレア:「ならいーけど。一応ポカリ買ってきてあるから、飲んとけ。」
かお:「うん。わかった」
エレア:「なー、お前さー、昨日の夜のことどんくらい覚えてんの?」
かお:「え?えっと、お風呂場で倒れて、エレアがか、体拭いてくれて、ベットに運んでくれたとこ。」
エレア:「冷えピタは?」
かお:「あ、起きたら貼ってあった。エレアが貼ってくれたんだね。ありがとう。」
エレア:「…じゃあやっぱり寝言か。」
かお:「え?僕なんか言ってた?」
エレア:「お、おー!いちごショートが食べたい!って。」
かお:「嘘でしょー?!僕そんなに食い意地張ってないもん。」
エレア:「えー?朝までいた俺が証言してんだぜ?ホールで食べたーい、って。」
かお:「…全然覚えてない。」
エレア:「嘘だよ。なんも言ってなかった。ただちょっと熱にうなされてただけ、だろ。」
かお:「もう!エレアったら!
あ、もうお昼だね、ご飯すぐ作る。」
エレア:「あー。いらね。ちょっとハル兄と約束あんだ。」
かお:「ハル兄と?なら、うちに来てもらえばいいじゃん。」
エレア:「男同士の話。ってか、無修正のエロビもらったから、一緒に見んの。なに?かおもみたいの?」
かお:「い、いい。僕そーゆーの得意じゃないから。」
エレア:「だろ?だから大人しく留守番してろ。」
かお:「うん、わかった。僕も水槽とポンプ買いに出かけるし。」
エレア:「出かけて大丈夫なのかよ?
水槽とポンプって昨日の金魚か?
祭りの金魚なんてすぐ死ぬぞ?」
かお:「大丈夫だよ、露店のおじさんしぶといって言ってたし。せっかくエレアが取ってくれたから、長生きさせてあげたいもん。」
エレア:「おまっ。そういうちょいちょいしたとこ反則だよな。」
かお:「反則?なんの話?」
エレア:「なんでもねー。
たぶん夜遅くなるから、夜飯もいらね。
でもお前は1人でもちゃんと食えよ?」
かお:「うーん、わかったぁ…。」
エレア:「んじゃ。行ってくる。」
かお:「行ってらっしゃい。」
バタン。
かお:「寝言…変なこと言ってないよね?
あ、ポカリ飲まなきゃ。
それと水槽も早くしないと、エレ様が可哀想だし!」
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