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第19場 かおとエレアの家
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【第19場 かおとエレアの家】
バタン
かお:「エレア!おかえり!」
エレア:「おー。」
かお:「エレアなんかあった?」
エレア:「い、いや、なんもねーよ。なんで?」
かお:「ただいまって言わないから。」
エレア:「あ、いや、ただいま。
ってかお前早起き過ぎねー?
俺はハル兄が仕事行くのに合わせて出てきたけど、まだ6時半だぜ?」
かお:「なんとなくエレアが帰ってくる気がして。朝ごはん食べるかなって。」
エレア:「そっか。わりーな。」
かお:「食べる?」
エレア:「んー、その前にちょっと話がしてーんだけど…。」
かお:「なに?改まって。」
エレア:「とりあえず、座ってくんね?」
かお:「う、うん?」
エレア:「………。」
かお:「エレア?」
エレア:「なぁ、俺たちルームシェア解消しねー?」
かお:「…え?なんで…?僕なにか悪いことした?
なんか悪いとこあるなら直すから!」
エレア:「そーじゃねーよ。かおは悪くねー。」
かお:「じゃ、どうして…。」
エレア:「それは、俺が悪いから。」
かお:「よくわからないよ。
僕はエレアとルームシェア解消するなんて嫌だよ。」
エレア:「や、お前も俺の話聞いたら、解消したいって思うから。」
かお:「エレアの話って?はっきり言ってくれないとわからないよ…。」
エレア:「はっきり、か。結構、残酷だな…。」
かお:「ねぇ、エレアってば!」
エレア:「…き、なんだ。」
かお:「え?」
エレア:「俺、好きなんだ。かおが。」
かお:「す、好きって…。」
エレア:「そのままの意味。
でも従兄弟とか友達とかの好きじゃなくて、その、恋愛対象として、好き…なんだ。」
かお:「…。」
エレア:「気持ち悪いだろ?だからルームシェア解消しようぜ。
俺、このままだと、まともでいられなくなるから。
俺、今日から新しい家見つかるまでハル兄ん家行くから。
じゃあ、な。」
かお:「待って!」
エレア:「気持ち悪いって、改めて言うなよ。
俺、本気だから、かおにそう言われたら傷つく。かおは俺に好きだって言われても嫌だろ?」
かお:「嫌じゃない!!!」
エレア:「え?」
かお:「エ、エレアが僕のこと好きって言ってくれて、嫌なわけないよ。」
エレア:「だから、おれは恋愛対象として好きなんだぞ!男同士なのに!」
かお:「うん、だから、嫌じゃない。
それに、ぼ、僕も…きだから。」
エレア:「は?」
かお:「だから僕も、エレアのこと、す、好きなんだ…。その…恋愛対象、として。」
エレア:「まじかよ…。」
かお:「うん、ホ、ホントだよ。たぶん、エレアが僕を好きになってくれるずっと前から、子どもの頃からエレアが…好き…なんだ。」
エレア:「それ本当か?冗談じゃねーよな?」
かお:「うん。本気…だ…よ。」
エレア:「だぁっ。まじかよー。」
かお:「は、恥ずかしいけど、エレアが信じてくれるまで、何回でも、言、言うから。」
エレア:「いや、もういい。
これ以上言われたら、心臓持たねー。」
かお:「じゃあ、信じてくれる?」
エレア:「もちろんだろ!」
かお:「よかったぁ。でも、夢みたい。
エレアが僕のことす、好きなんて…。」
エレア:「俺だって何回だって言ってやるよ!
俺はかおが好きだ!」
かお:「っく。ひっく。」
エレア:「おい、なんで泣くんだよ。」
かお:「ひっく。だっ、だって、嬉しくて…。」
エレア:「泣くなよ。自制効かなくなる。」
かお:「ひっく。自制?」
エレア:「…なぁ、抱きしめてもいいか?」
かお「ひっく。う、うん。」
ぎゅっ。
エレア:「あー!やべー!幸せ過ぎるだろ!」
かお:「ぼ、僕も幸せ。…って、僕、今、真っ赤だよね?恥ずかしいよぉ。」
エレア:「こうして俺の胸に顔うずめてたら、顔見えないから、恥ずかしくないだろ?」
かお:「う、うん。でも心臓が爆発しそう…。」
エレア:「ばっか。それは俺も同じだよ。」
かお:「でも、な、なんで僕なの?エレア今まで彼女たくさんいたじゃん。」
エレア:「そうだけど。そういうのとは違うんだよ。
俺がどれくらいかおのこと好きかは、これから証明するから。」
かお:「…ひっく。うん。」
エレア:「だから、泣くな。」
かお:「だって幸せ過ぎて…。」
エレア:「お前の涙目、反則なんだからな!」
かお:「反則って。」
エレア:「だからー!抱きしめるだけじゃガマンできなくなる。」
かお:「それって…。」
エレア:「なぁ、キスしたい。していいか?気持ち悪くて嫌か?」
かお:「嫌じゃないよ!」
エレア:「じゃあ…」
かお:「でも、僕今までキスしたことないし…上手くできないと、思う…。」
エレア:「うるせーちょっと黙ってろ。」
…ちゅっ。
エレア:「嫌じゃ…なかったか?」
かお:「う、うん。ドキドキで壊れそうだけど、でも幸せ。」
エレア:「じゃ、も一回、な。」
…ちゅ。
エレア:「やべー。幸せ過ぎる。」
かお:「でも、キ、キスって、舌入れたりするんでしょ?」
エレア:「んー、まぁな。でもそんな焦んなくていい。今はこれで十分。
かおが心の準備できるまで待つから。」
かお:「エレア…。ありがとう。」
エレア:「あー!離したくねー!」
ぐぅ。
かお:「今のエレアのお腹の音?」
エレア:「…だな。俺、今、最強にダセェ…。」
かお:「ふふ(笑)そんなエレアも好きだよ。
じゃあ、朝ごはんにしようか。」
エレア:「だな(笑)
でもその前に、も一回!」
…ちゅっ。
かお:「エ、エレア、朝ごはん作れなくなっちゃう!」
エレア:「わーかった。悪かった。」
かお:「じゃあ作ってくるね。」
エレア:「おー!あ!かお!」
かお:「なに?」
エレア:「好きだぜ。」
かお:「し、知らない!」
パタパタ。
(かお、キッチンに行く)
エレア:「やべーだろ。可愛すぎで幸せ過ぎる。
……って勃ってるの気づかれてねーよな?
トイレトイレ!」
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