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第32場 かおとエレアの家
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【第32場 かおとエレアの家】
(同日 19時頃)
(かお水槽の前に座っている)
コンコン
ぴちょん。
かお:「ねー。上様。
エレアは今日もバイトだよー。
頑張ってるけど、毎日お酒飲んでくるし、心配だよね。
バーってどんなとこだろうね?
行ってみたいけど、僕、お酒飲めないしなぁ。
それに僕がバイト先に行ったら、エレア働きにくいよね。
あ、違うよ、上様。
僕のバイト先にエレアが来てくれるのは嬉しいんだからね!
花火の時みたいに守ってくれたし。
上様、僕、幸せだよね?
エレアと両思いになれたんだもん。
ちょっとくらい寂しくても我慢しないとだよね。
ご飯…作るのにはまだ早いかぁ。
いつも23時くらいに帰って来るし、ご飯はあったかい方がいいもんね。
ピロリン!
あ、LINE。エレアかな?
もしかして早く帰って来れるとか?!
《エレア:今夜は遅くなるから、先に寝とけよ。心配しなくてもちゃんと帰るからな。》
なんだぁ。遅くなるのか…。
でもお仕事だし、仕方ないよね。
ダメダメ。
ワガママはだめだ!
…んーでも1人で寝るのは寂しいな。
そうだ!
《かお:わかりました。あのさ、エレアのベットで寝てていい?》と。
…図々しかったかな?
《エレア:当たり前。一緒寝よーな。》
やったぁ!
先にお風呂入って、エレアの匂いのするベットにいたら、少しは寂しくないよね?
……ベット……。
エレア、僕が、その、逝っちゃってから、毎日たくさんお酒飲んできて、すぐ寝ちゃうし。
もしかして!
僕にそういうことしたの後悔してるのかな?!
気持ちいいちゅーもないし…。
やっぱり僕が上手に出来そうにないから?
ねー!上様!どうしよう!
そう言えば、最近ケータイ触るの増えたし、もしかして他に好きな子が?
エレア、三股とか平気だったし。
…って、待って。
三股もなにも、僕達付き合って…な…い…。
確かにエレアも好きって言ってくれたけど、付き合おうって言われてないし。
ううん。でも男の子同士だし、付き合うって言葉は変なのかな。
…でも、付き合ってなかったら、エレアの行動になんにも言えないよね。
…だからって、僕から、つ、付き合ってなんて言ったら、引かれちゃうかも。
ただ好きだって言ってくれるだけで満足しなきゃいけないのかな。
でも…。
あー!
もうどうしてこんなにワガママになっちゃうんだろう。
エレアにもっと見て欲しい、
エレアにもっと抱きしめて欲しい、
エレアとキスしたい…
エレアともっと…
エレアと…ひっく。
ひっく。
エレアと…ひっく…付き合いた…い…。
上様、僕、エレアが好きだって言ってくれただけで幸せなのに…。
僕どんどんワガママになるよ。
ダメだ!
こんなワガママじゃ、エレアに嫌われちゃう!
もっとエレアの気持ち考えて、エレアが過ごしやすいようにして、仕事も理解して…。
ひっく。
難しいよぉ…。」
(かおはそれから三時間ほど泣き続けた)
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