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第52場 blue moon
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【第52場 blue moon】
(締め日前日)
(開店前)
エレア:「おはようございます。うわっ。」
店長:「ああ、エレア。おはよう。」
エレア:「おはようございます、って、このタワー、つくものですか?」
店長:「そうだ。いくらうちが広いからって、明日全部のタワーは入らんからな。」
エレア:「明日やっぱりつくももタワーやるんですか?」
店長:「ああ。」
エレア:「やっぱつくもは違うわ。
あー俺、なにやらされるんだろ。
…って、その前に今日来てくれるお客さん大事にしないとな。」
(開店後 マリアの卓)
マリア:「まさか前日にもタワーやるとはね。」
エレア:「あぁ、やっぱつくもはすげー。」
マリア:「まだ何でタワーやるかわかんないじゃん。ドン白くらいなら、明日埋められるかもだし。」
『お待たせ致しました!
本日のメインイベント!
我らが王子つくものラストの門出を祝って~姫様からのシャーンパーンタワー!
使うお酒は、なんと!』
店員一同『なんと?』
『なんと!』
店員一同『なんとー?!』
『ドーンペリ・プラチナ~!』
店員一同『おぉー!』
『姫様最高!姫様最高!最高最高最高最高!』
マリア:「まさかプラチナとはね。
10本とは言え、800万でしょ?
エレアなんか切り札持ってないの?
風俗嬢の客たくさんいるんだったら、全員にリシャ入れさせるとか。」
エレア:「切り札なんてないよ。
それにそんなにお客さんに無理させて勝っても嬉しくねーし。本当はマリアにタワーやってもらうのだって、未だに嫌なんだぞ。」
マリア:「なにお人好しなこと言ってるのよ?
ホストなんだよ?勝負なんだよ?」
エレア:「わかってるって。でも実力差はどうしようもねーし、もし負けたら坊主で真っ裸で歌舞伎町1周でもやるわ(笑)」
マリア:「なにそれ?
とにかく!甘い考えは捨てなさい!
私、もう帰る!
キャッシャー寄って明日の分払ってから帰るから、送らなくていいから。」
エレア:「おい!マリア!」
(マリア去る)
店員:「エレアさん 、6卓お願いします!」
エレア:「あ、はい!」
(その日、エレアにも何本かシャンパンやブランデーは入ったが、差が埋まることはなかった。)
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