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第77場 かおとエレアの家
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【第77場 かおとエレアの家】
(エレアとつくもがハルの家に行った帰り)
エレア:「ただいまー。」
かお:「おかえり」
エレア:「ん、ただいま。」
ちゅっ
かお:「またエレアってば!
毎日毎日恥ずかしいよ!」
エレア:「じゃ、嫌?」
かお:「嫌じゃ…ない」
エレア:「じゃ、OKな」
ちゅっ
かお:「エレア!」
エレア:「ははっ(笑)」
かお:「んもう(笑)
今日早いね、まだ18時前だよ?
教習所行かなかったの?」
エレア:「んー、明日仮免だから、今日はもうやることなし。ちょっとハル兄ん家寄ってから帰ってきた。」
かお:「ハル兄ん家?なんか用事?」
エレア:「ちょっとな。」
かお:「今日も教習所だと思ってたから、まだご飯作ってないよ。今から急いで作るね。」
エレア:「あー!俺ちょっと調べ物したいことあるから、飯は後でいいや。
20時か21時くらいで。」
かお:「そんなに時間のかかる調べ物?」
エレア:「上手くいきゃー即終わるけど、たぶん時間かかると思う。
んで、ちょっと今はまだかおに知らないで欲しい調べ物だから、俺が部屋から出てくるまで、部屋に来ないで欲しいんだ。
何を調べてたかは、後日説明する。
やましいことじゃないからな!」
かお:「う?うん。
よくわからないけど、じゃあ僕はご飯の下準備して、自分の部屋にいるね。」
エレア:「おー!助かる!
終わったらすぐ声かけるな。」
(エレアの自室)
エレア:さて、ディーラーに電話しまくりますか!この際、車種は置いといて、大手ディーラーから掛けてくか。
ますまはTOYOTAからだな。」
・
・
・
「はい。18なんですけど、車も購入したくて。親の同意?いや、それはないんですけど、信用できる人に保証人になってもらうんで。あ、はい。血縁関係は無いですけど…。
その場で現金で一括で払うんで、ダメですかね?
あ、そうですか。分かりました。ありがとうございます。」
エレア:「大手ディーラーは全滅か。予想はしてたけど、凹むな。
いや、弱音を吐いてる場合じゃねー。
こうなったら、中古の新しいめのやつで探すか!」
カチカチ
エレア:「お!これいいんじゃね?
新古品ため走行距離0km
なんで0kmなんだ?中古車なのに新古品て?
日産のセレナ、メーカー保証期間内
車検3年付き
300万オーバーか。新車と変わらねーけど、このスペックならしかたねーな。
うし!電話だ!」
電話:『お電話ありがとうございます。
中古車販売のカープラスです。』
エレア:「もしもし、すみません。ネットのcar search 見て、お聞きしたいことがあるんですけど…」
電話:『ありがとうございます。
いかがいたしましたか?』
エレア:「日産セレナの新古品で、300万のやつなんですけど、なんで走行距離0kmなんですか?中古ですよね?」
電話『あー。それは、元のオーナーさんが購入されてすぐ、海外転勤が決まっちゃったんで、1回も乗られてないんですよ。
色に少し加工入れあって、納車後だったんで、メーカーには返品できなくて。
だからうちで扱ってますけど、新車ですよ。』
エレア:「あと、僕18で。購入には親の同意が必要ですよね?」
電話:『そうですね、基本的には親御さん同伴でお願いしてます。』
エレア:「それって親以外の別の保証人じゃダメですか?ローン組まずに一括現金で支払いたいんですけど。」
電話:『ローン組まれずに、その場で現金のお支払いでしたら、二十歳以上の方が保証人になってくだされば、大丈夫ですよ。』
エレア:「ホントですか?!
それで、あのー、できれば12/20頃までに納車して欲しいんですけど。」
電話:『とくに手を加えないのであれば、可能ですよ。ただ、たくさんお問い合わせ頂いてるので、お早めに手続きにお越し頂かないと、売れてしまう可能性があります。』
エレア:「じゃあ、とりあえず明日一旦見に伺いたいんですけど、大丈夫ですか?」
電話:『もちろんです。お待ちしております。』
エレア:「ありがとうございました!
では明日伺います!失礼します!」
ピッ
エレア:「おし、明日!
…って、高校生が行っても突き返されそうだし、詳しいことはハル兄にちゃんと見てもらった方がいいな。
ハル兄明日休みだし、たぶんつくもも泊まってるだろうし 、つくもも連れてくかな。
よし!
ハル兄に電話だ!」
ハル:『はい』
エレア:「ハル兄?俺。
車いいの見つかったんだ。
詳しくは明日話すけど、新古品だから中古車屋だけど新車。」
ハル:『中古車だけど新車?
もっとちゃんと日本語で話せ。』
エレア:「だからそれは明日話すって。
購入も、現金払いなら保証人だけでいいって。
で、人気だから売れちまう可能性あるから、早めに一回見に行きてーんだ。
明日休みだろ?一緒に付き合ってくれよ。」
ハル:『わかったよ。見に行って話聞くだけな。まだ保証人になるとは言ってないからな。』
エレア:「わかったわかった。
とりあえずそーゆーことで頼む!
つくもも一緒にいるんだろ?
つくもにも見て貰いてーから、つくもにも付き合うように言っといて。」
ハル:『つくもなら帰ったよ。』
エレア:「は?もう飯食ったの?
飯食って速攻帰ったとか?」
ハル:『いや、それはちょっと色々あってな。
エレアんとこに、つくもから何か連絡ないか?』
エレア:「特になにも。」
ハル:『なぁ、明日付き合う条件として、今日つくもになんか連絡してみてくれないか?
うちで飯食わなかったことは置いといて、なんか普通の話題を。学校のこととか何でもいいから。
で、明日反応教えてくれ。』
エレア:「なに?喧嘩?
よくわかんねーけど、わかった。
俺の車自慢でいい?」
ハル:『ああ、それでもいい。
明日付き合ってもらえるなら、尚更いいな。」
エレア:「大人のくせに喧嘩の仲裁頼むってなんだよ(笑)でも、わかったよ。
じゃあ、明日仮免後になるから15時に品川駅でいい?」
ハル:『わかった。喧嘩とかつくもに言うなよ。あくまで自然体にな。』
エレア:「ほいほーい。じゃ明日な。」
ピッ
エレア:「えっと、ハル兄様のご機嫌取るために、つくもにご機嫌伺い、と。
LINEでいいよな。」
『エレア:保証人だけで車買えるとこ見つけた!
ほぼ新車の日産ノート、300万。
これ写真』
ブブーッ
『つくも:ふーん、よかったんじゃね?』
『エレア:明日埼玉まで、実際に見に行くんだけど、一緒に行かね?』
ブブーッ
『つくも:1人で行けよっつーか、ハルさんと行くんだろ。俺、関係ねーし。』
エレア:「だよな。でも別にいつものつくもだよな?でもハル兄は連れてこいっつってたしな。」
『エレア:そーゆーな、って。俺の車見て欲しいんだ!』
ブブーッ
『つくも:まだお前の車じゃねーだろ。どっちにしろ、俺は行かねー。じゃ、今から出かけるから。』
エレア:「ダメかー!なんか訳ありそうだし、つくも連れてったら、ハル兄の機嫌良くなると思ったんだけどなー。
ま、俺が悪いわけじゃないしいっか。
あ!やべもう20時半じゃん!飯!」
(ダイニング 夕食中)
エレア:「なー、かおのバイトって基本固定シフトだけど、希望すれば自由に休み取れるんだよな?」
かお:「うん、そうだよ。なにか用事?」
エレア:「12月の23日と24日か、24日と25日休み取れる?」
かお:「たぶん、大丈夫。でもなんで…
あ!クリスマス?!」
エレア:「当たり。それと24日。」
かお:「記念日!
憶えててくれたんだ。嬉しい!」
エレア:「当たり前だろ。
7月からだから、5ヵ月ってちょっと中途半端だけど、クリスマスと重なるからいいだろ?」
かお:「うん!でも2日続けてってことは、どっか遠くに行くの?」
エレア:「場所はまだ秘密。
でも俺も12月から自由登校で休みだし、ちょっと泊まりで遠出しようぜ。」
かお:「すっごく嬉しい!エレアありがとう!」
エレア:「おう!」
かお:「23,24日でも、24,25日でもどっちでも休めるけど、どっちで休んだらいい?」
エレア:「俺的には23,24日かな。
24,25日のクリスマスもいいけど、記念日に変わる瞬間一緒にいるのも良くね?」
かお:「すごいエレア、エスパーみたい。
僕の嬉しいこと全部わかっちゃう。」
エレア:「それは、俺がかおのこと大好きで、毎日かおのこと見てるからだ。」
かお:「ちょ…それって嬉しいけど、ちょっと恥ずかしいよ。」
エレア:「もっと恥ずかしいこと毎日してるのに?」
かお:「そーゆー意味じゃないし、そーゆーの言われるの恥ずかしいから止めて!」
エレア:「やだ。やめない。
かおの恥ずかしがってる顔を見るの好きだから。
かおがどこ責められると弱いか言おうか?」
かお:「ばかばか!もう知らない!」
エレア:「うっそ。ごめんて。」
かお:「もー僕、エレアに振り回されてばっかり…。」
エレア:「でも嫌じゃないだろ?」
かお:「嫌では…ない…けど…。」
エレア:「じゃあ、今日も恥ずかしいことしよーな♡」
かお:「もうっ!」
エレア:「わかったわかった。
もう言わねーから、そんな怒るなよ。
あ、真面目な話。
明日俺、午前中仮免で、そのまま午後から出かけるから、昼メシはいらねー。
でも夜は食べるから。」
かお:「わかった。僕、免許ないからわからないけど、聞いた話だと、学校行きながら2週間で仮免ってすごく早いんでしょ?
エレア毎日、土日も頑張ってたもんね。」
エレア:「ホスト上がって時間できたのに、今度は免許で時間取られて、なかなか一緒にいてやれなくてごめんな。」
かお:「ううん、僕は大丈夫。
エレアは前みたいに外泊もしなくなったし、毎日一緒にご飯食べられるだけで幸せ。」
エレア:「本当そーゆーとこ可愛いよな。
でも今までの分は、12月の旅行で取り返すから、免許本試験取れるまでもうちょっと我慢してな。」
かお:「うん、理解してるから大丈夫だよ。
そんなに僕に気を遣わなくて大丈夫だから。」
エレア:「ありがとな。」
かお:「それは僕のセリフだよ。
いつもありがとう。」
エレア:「ははっ(笑)」
かお:「なに?」
エレア:「いや、幸せだなーって。」
かお:「ふふっ(笑)そうだね。」
エレア:「ずっと一緒にいような。」
かお:「うん、ずっと一緒にいたい。」
エレア:「かおの可愛いとこも、恥ずかしいとこも全部俺のもんな!」
かお:「また、そーゆーこと言うんだから!」
エレア:「ははっ(笑)」
かお:「ふふっ(笑)」
(その夜、ハルとつくもとは対照に、かおとエレアは幸せな夜を過ごした)
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