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彼は怪訝そうな表情で僕を睨む。
睨むというより、
見つめるの方が正しいか。
「…じゃあ、
俺がお前に示したものすべて、
嘘だと思っていたのか?」
僕は迷いも無くしっかりと頷いた。
「なんで?」
なんで?
そんなもの分かっているじゃないか。
だってそれは…。
「君には僕だけじゃ無いからだよ」
彼は射抜かれたような表情をする。
自分が惨めになってくる。
僕は何度も何度も見てきた。
君が女の子と僕にもしたことない、
深いキスをするのを…。
思い出しただけで、
気が遠くなる。
今、
立っているので精一杯だった。
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