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「ねえ、この腕についてるの外してくれる?」
僕がそう言うと彼は素直に外してくれた。
手首が赤くなり跡がついた。
僕は彼を見て、
言葉を発さない彼に言った。
「ねえ、話をしよう。
君と僕は互いを知らなすぎだから…」
僕は彼を布団の上に座らせる。
今だけ立場が逆転している。
僕が彼に聞きたかったこと。
まだまだ沢山ある。
だから、
遠慮しないで聞く。
「どうして君は僕以外の子とキスをしたの?
それも深いやつ…」
思い出すだけでも吐き気がする。
だけど、
それは我慢だ。
「…お前が分からなかったから。
どうしていいか分からなかった。」
彼は初めて僕の前で涙を流した。
ああ、
そうか…。
君も…寂しくて悲しくて不安だったんだ。
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