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消えろと願うほど胸が苦しくなるのを覚える。
拒絶するほど何かが迫ってくる。
怖い、
逃げたい、
来ないで…。
夢に怯える日がくるとは、
思いもしなかった。
あれから椿にも相談はしていない。
1人で抱え込むことが多くなった気は自分でもしている。
「はぁ〜…」
いつもより重いため息に感じる。
「最近、
何も言わなくなったな。
夏鈴」
椿が本を読みながら声をかけてきた。
「あ、
…うん。
まぁ…ね」
僕は曖昧な返事をする。
「何かあったら言え」
椿が僕の頭をポンポン撫でる。
「うん…、
ありがとう椿」
最後まで友人を信じれるか、
僕には自信がない…。
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