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「僕は、
もう…っ」
誰かの傍に居るなんて、
そんなこと、
出来やしない。
どうしようもできない時、
どうしても考えてしまう。
死んでしまった方が楽だ、
なんて…。
もう何に怯えているのかすらも、
分からなくなってきた。
「俺も君も…充分に傷ついた」
「これ以上、
俺も君も苦しまずに、
傷つかなくていい」
「俺が、
幸せになれたんだから。
君も、
幸せになっていいはずだ!」
桔梗が小さくなっている僕を抱きしめる。
「お前がそんなにも怖いなら、
俺からそいつに話そうか?」
椿が優しい提案してくれる。
でも、
それで許されるなんて思ってない。
だって僕は、
存在することが罪だから…。
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