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第7部
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「クロ君!!」
僕が名を呼ぶと、
彼は僕の方を見た。
彼は安堵したようにその場にしゃがみこんだ。
僕は驚いて彼に駆け寄る。
彼の肩に触れようとすると、
「来ないかもって思った」
彼らしくもない、
弱々しい声で言った。
僕とクロ君はベンチに並んで座る。
やっぱり一人分の間が空くわけで…。
「あのっ!」
「なぁっ!」
2人の声が重なる。
また、
気まずくなってしまう。
するとクロ君が、
「俺からいいか?」
と聞いてきた。
僕は頷き返す。
「うん、
いいよ」
怖いのはきっと、
クロ君も一緒だ。
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