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「桔梗!」
「…っ!
椿」
「夏鈴は?」
「とりあえず、
寝室に…」
誰か来た?
椿、
と桔梗の声がした。
それと…、
「…任せてもいいか、
クロ」
「うん、
待ってて」
クロくん…。
コンコンってドアをノックする音が聞こえた。
「夏鈴?
入るよ」
もうぐちゃぐちゃで、
何も考えることができない。
「くっ、ろくん…」
すると、
不意に体温を感じた。
クロくんが僕に抱きついているんだ。
「クロくん…」
あ、
今度はハッキリと出た。
「全部話して夏鈴。
俺はお前の全てを受け止めるから」
すべてを、
うけとめる…?
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