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CAGE1:それは奇妙な巡り合わせ33
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主に立花さんが心配だな…。
あんまり顔色も良くなかったし。
「痴話喧嘩でもしたんだろ。さっきの様子だと大丈夫そうだけどな。えっと、立花?だっけ?アイツ、あの男のこと身を呈して守ってたろ?今頃和解してラブラブいちゃついてるさ。」
「ら、ラブラブって……うーん、そんな感じの関係なのかな?」
「そうだろ。大切な人じゃなきゃ身を投げてまで守ろうなんて思わねーよ。」
確かにそうかもしれない。
でも何だかあの二人はもっと別の関係性があるような気がする……。
「それより、せっかく二人きりなんだ。俺を構えよ。」
「今充分構ってると思うんだけど…」
「だめ、足りない。もっと俺のことだけ考えろよ。」
体を抱き締めていた律の手が、僕の体を這うように動いていく。
止めさせようと口を開いた瞬間、律の唇が重なってきて言葉は紡げなかった。
「ーーんん、んー」
開いていた口から舌が簡単に侵入してくる。
息が苦しくて、ドンっと律の胸を叩いたけれどキスは深くなる一方だ。
「んっ………ハァッ……も、苦し………」
酸欠ギリギリで解放された唇から、大きく息を吸い込む。
「本当、何回やっても息継ぎ下手だな。」
ニヤリと意地悪く笑った律に、胸がドキドキする。
「………ばか。」
「可愛い。もっとその顔見せろよ。」
すっかりスイッチが入ってしまった律を止めるのは無理だと重々承知のこと。
僕は体の力を抜いて身を預ける。
「いい子だな。久々だし、うんと優しくする。」
「うん、絶対だよ?」
「分かってる。」
再び落ちてきたキスは、優しく甘く蕩けるような熱だった。
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