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CAGE1:それは奇妙な巡り合わせ52
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「立花……」
「ん、あっ………」
名前を呼ぶだけで、身体に響くようだ。
「やぁ……ハァ……っけて………」
「………………」
「助け……て…………ッ……頭が、おかしく………なる…」
恐らく意識を飛ばしてしまった方が立花にとって楽なはずだ。
「………立花、少しだけ我慢しろ。」
「ぇ………ーーーあっ!?」
頭を撫で、それから立花のベルトに手を掛けた。
抵抗らしい抵抗も出来ない身体を脱がせるのは簡単だ。
ベルトを外し、前を開けてそこに手を這わす。
立花のモノは既に固さ持っている。
「あ…ああっ………やめっ……フッ…」
「大丈夫だ。力を抜け。」
ビクビク震える身体は劣情的だ。
「んぁ………やっ………ハァッ……」
指先で撫でるだけで立花の息は漏れ出る。
「今は、身を任せていい。」
耳元で囁いて、それから下着の中へ手を入れる。
直接触れたそれは下着の上からよりもかなり熱い。
俺自身、触れることに嫌悪感が生まれると思ったがそんなことはない。
むしろ……
恍惚とした表情の立花に興奮を掻き立てられる。
「だ、め………だめぇ……ハァッ………それ、っや……」
上下に大きく扱けば腰を浮かせ、快感を満遍なく得ようとしている。
「ーーイっていい、好きなだけ。」
「ふぁ………っ………ああ!」
先端を抉るようにすれば一際大きな声を出し、立花は欲望を吐き出した。
薬のせいなのか、溜まっていただけなのか、かなりの量だ。
その光景に、思わず喉を鳴らした。
立花は絶頂を迎えた疲労感で、また瞼が落ちかけている。
「……寝ていい。次目が覚めたら、全て終わっている。安心して寝ればいい。」
俺の言葉を聞いて、瞼は完全に落ちきった。
それを確認してから俺は後処理をして、ベッド脇の椅子に腰掛けた。
無意識に溜め息が出てしまう。
俺は何をしているんだ……。
自分が分からない。
俺は、コイツのこと……
どう思っている……?
好きとはどういうことなのか。
愛とは何なのか……。
俺には分からない。
「アンタなら知っているか?」
スッキリとした顔で眠る立花の髪を鋤いた。
目が覚めたら、アンタは最初にどんな顔をする?
想像したら口許が綻んでしまう。
そんなこと知ったらきっとまた目を丸くさせるんだろうな。
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