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CAGE2:あの日の同罪ー立花 直ー24
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「…大丈夫か?」
伸ばされた手が僕の頬に触れる。
そこからの伝わってくる熱が全身に回り、やがて僕の下半身を疼かせる。
「〜〜あの、」
「ん?」
「もっと……」
「………」
「もっと……触っていいですか?」
きっと今僕は顔が真っ赤で、もしかしたら笑い飛ばされるかもしれない。
「ん。」
倉橋さんは少し目を見張って、それから両手を広げてくれた。
これは…
「それって……」
「……こい。」
ぶっきらぼうな物言いだった。
けれどその言葉に身体を動かされ、彼の懐に身を寄せる。
背中に回される腕は驚くほど優しい。
埋めた胸元から倉橋さんの匂いがして、頭がクラクラしそうになる。
好き、僕は、この人が……好き。
ただそれだけしか考えられない。
かつて自分の母を愛した。
あの時は流されるまま、家族への愛情と恋愛としての愛情が入り交じり、感覚が麻痺していた。
こんなにも自ら追い求めただろうか?
確かに愛していたことに違いはない。
けれど、あの時とは明らかに違う。
欲求の駆り立てに抗うことが出来ない。
我慢、出来ない……っ。
「倉橋さん、キス、したいです………」
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