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CAGE2:あの日の同罪ー立花 直ー25
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洋side
「倉橋さん、キス、したいです………」
そう言って胸元から見上げてくる視線は劣情的だ。
ドクンっと一際大きく心臓が鳴る。
「………そういう顔で見るな。」
「え、変な顔してますか?」
「……人を煽るような顔。」
立花の顎を掬って、唇にキスを落とす。
柔らかな感触と温かな熱。
触れるだけで離してやれば、立花は物足りないと、蕩けたような目で訴えてくる。
「はぁ……疎いと言うか鈍感と言うか…」
「え?」
「アンタ、今までよく無事で生きてきたな。」
少年院の中でも監視の目を盗んで、楽しむやつらは呆れるほどいる。
まぁ、あんな中で出来ることなんて限られてるんだ…
大体の奴等はそこに行き着くわけだ。
「…立花、一応訊くが男の経験は?」
「なっ……あるわけ、ないじゃないですか……」
ゴニョゴニョと語尾を小さくしていく様子から嘘ではないだろう。
「……ほんと良く生き抜いてこられたな。感心する。」
「……馬鹿にされてます?」
「……半分な。」
ふっと笑えば、立花は心外だと頬を膨らませた。
「じゃあ残り半分は何なんですか?」
「……そうだな。」
もう一度、唇に口付ける。
「……嬉しさってやつかもな。」
「〜〜〜ズルいです…」
「ーー口開けて」
唇を重ねて、おずおずとその口を開いた立花に舌を入れる。
「んっ……」
ビクッと腕の中で身体が震えると、堪らない気持ちになる。
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