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CAGE4:あの日の同罪ー倉橋 洋ー25
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恥ずかしがるくせに、変なところは積極的だ。
本当、厄介だな。
「……もう少し、何?」
「その…………キス、したいです……」
消え入りそうなその声に、堪らず顔を覆って息を吐き出した。
「はぁ……アンタは本当に……」
分かってない。
「え……あの………ダメでしたか?」
全然分かってない。
「……立花、アンタは鈍感すぎる。」
「え?」
「……そういう発言が俺を煽るんだってこと、いい加減学べ。」
「えぇ…そう言われましても…」
「……俺が本当にアンタを好きなんだって、いい加減分かれよ。」
そう、そうだ。
大体にしてコイツは無自覚天然鈍感人間すぎる。
頬を染め上げている立花の顎に手をかける。
「……ちょっとは自覚しろ。」
何か言おうと開きかけていた口を少し乱暴に塞いだ。
「ーーんっ!?ん、んん!」
さっきのように呼吸する暇なんて与えない。
口腔を全て犯し尽くすように、激しく舌を動かす。
酸欠を訴えるようにドンッと胸を叩かれて、少しだけ唇を離せば、肩を揺らしながら酸素を取り込む姿。
「も……ハァッ……いきなり、」
「………まだ足りない。」
唾液で濡れ滴った立花の唇を甘噛みして、再び口を重ねる。
ぐいっと胸を押し返してくるが、何てことない抵抗だ。
「ふっ……んっ…………や、苦しっ………」
上顎をなぞるように舐め上げれば、俺の下で身体が震える。
それを見ると胸が締め付けられてゾクゾクする。
ああ、きっとこれが愛しいってことだ。
震えている身体をそっと撫でる。
途端酸欠に歪めていた顔が、蕩けたような表情を見せ始めた。
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