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CAGE4:あの日の同罪ー倉橋 洋ー38
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「えっと……その、だ、大丈夫です……」
「…顔、真っ赤。」
僕を見つめて倉橋さんは笑う。
そしたらまた胸がドキドキする。
こんなんじゃいつまで経っても鳴り止まない。
「く、倉橋さんはお身体平気ですか?」
「……ふっ、おかげさまで絶好調だ。」
「そ、そうですか……それは良かった……。」
見つめ合うのが気恥ずかしくて視線を下げて気付いたことがあった。
僕の身体、綺麗になってる……。
「あのもしかして後処理とか……」
「ああ、一通り綺麗にはしたが、何処か気持ち悪いか?」
「え!?いえ、全然…ありがとうございます……」
身体に気持ち悪さなんてなくて、ただ恥ずかしさが募る。
自分の意識がない中で裸を見られたと思うと居たたまれない。
「あ!そうだ、倉橋さん!」
「ん?」
「メリークリスマス!!」
今日が12月25日であることを思い出した。
倉橋さんは驚いたように目を丸くさせた。
それから、
「……めりー、くりすます」
とぎこちなく呟いた。
「ふふ、僕プレゼント用意したんです。少しだけ待っててくれますか?」
倉橋さんが頷いてくれたので、そっとベッドから抜け出してリビングへと向かう。
テレビ台の戸棚の中。
絶対見つからないよ、と暁斗くんが決めた隠し場所。
中には倉橋さんへ作ったマフラーがある。
所々荒い網目。
“あ、直兄!また解れてるよ!”
なんて声が今にも聞こえてきそうだ。
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