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CAGE5:日常に潜む影10
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中に挿入された昂りがドクッと脈を打った。
「ーーっ、後悔するなよ。」
「し、ませんっ……」
微かに「……馬鹿だな」と聞こえたような気もしたけれど、考える間もなくグッと中が押し広げられ、息が詰まるような圧迫感が襲ってくる。
「あっ………うあぁ……!」
「ーーっ、息、吐いて……」
「ぅ………は、い……」
言われた通りに息を吐き出して苦しさを逃がそうとしたけれど、やっぱり苦しいものは苦しくて……。
「あ………!?」
トンッと奥の壁に当たるような感覚がして、身体が仰け反る。
「あ、だめ……倉橋さ、待っ、……それ、だめ、だめぇ……!」
「……欲しがったのは、アンタだろ?悪いが止めてやれない。」
逃れようと引いた腰を強引に引き戻され、壁に当たった昂りは、更に奥へと進もうとする。
「ぁんんっ………だ、め!それ以上、ほんとに……だめぇ!」
パンッと肌のぶつかる音と同時に頭が真っ白になるぐらいの強烈な気持ちよさが身体を駆け巡る。
「あ……こ、れ……ふか……ぃぃ…っ」
「…これで、全部だ…平気か?」
「……じゃ、ない……でも、嬉しっ……です……」
中はこれ以上ないぐらい苦しくて熱くて、気持ちよくて……それから堪らなく幸せで…。
「全部、僕の……ですよね?」
「……当然だろ。」
「ふふ、幸せです……。」
僕が笑ったら倉橋さんは少し困ったように笑った。
「……立花、まだ辛いだろうが少し動いていいか?我慢、出来そうにない。」
「う……ぇ……えっと……」
「……俺にだって理性の限界がある。……いいか?」
「…ゆっくり、ですよ?」
「……努力する。」
腰に手が添えられて、倉橋さんのモノがゆっくりと出し入れを始める。
僕の中は意思とは関係なく、出ていこうとすれば追い縋り、中へ入ろうとすれば再び絡み付くようで…
動く度に倉橋さんの大きくなる熱を感じてしまう。
「アッ……んやぁ……っ」
気持ちいいのかな?倉橋さんも凄く色っぽい顔してる……。嬉しい……。
時折吐かれる息も艶やかで、何だか気恥ずかしい。
「……ハァ…ッ……ハァ…ッ……くらは、しさ……好き……すき、です……」
ただそれだけを伝えたくて必死に何度も名前を呼んだ。
「……洋」
「ハァ…ッ……ぇ……ん、なに……?」
「……名前、呼んで」
「な、っまえ……ァ……よ、う…さん…?」
「……ん。もっと。」
吸い込まれそうなほど漆黒の瞳が劣情の色を見せながら僕を見下ろしていた。
「……もっと、呼ばれたい。」
「洋、さん……洋さん……あぁっ………好き、好きぃ…」
一度口にしたら、まるで壊れた玩具のように僕は名前を呼んでいた。
その呼び掛けに応えるように、どんどん動きは早まって……
「……ん、俺も好きだよ、直。」
後ろの刺激に合わせて前も弄られれば、怖いぐらいの気持ちさが襲ってくる。
「ああっ!やっ……も、そんな、早っ……イクっ……イッちゃう……イッちゃうからぁ…!」
「……いいよ、好きなだけ。…直、絶対離してやらないからな。」
そんな言葉を最後に僕は熱に浮かされて、曖昧になる意識の中で…
それでも確かに幸せそうに微笑む顔を僕は、この目で見たんだ。
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