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CAGE6:止まない愛情33
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洋side
無機質な空間に自分の荒げた息遣いが響き渡り、苛立つほど耳障りだ。
額に浮かんだ汗が滑り落ちていく感覚にさえ身体は馬鹿みたいに反応する。
「………っ………」
「肌の上気、発汗、浅い呼吸……うん、なかなかの効き目だ。」
「…………くっ……………」
前髪を掬ってくる指先が額に触れて、背筋には悪寒が走る。
「辛いだろう?」
わざとらしく耳元で囁く声にさえ呼吸を乱される。
笑い声と共に顎を取られ、無理矢理上を向かされた視界には憎たらしい顔がすぐ近くに迫っていた。
「思い出すなぁ、あの頃を。」
「ハッ………っ……はな、せ………」
「ああ、そうだ。その顔だ。俺を最高に興奮させる。」
舐めるように視姦しながら、ゆっくりと顔を近付けてくる。
咄嗟に逸らそうとしても顎を固定する力が強くて振りほどけない。
「無駄だよ。あの頃もそうだったろう?」
嘲笑う言葉を受けた直後、唇に押し当てられた感触に気持ち悪さが込み上げてくる。
閉じた口を抉じ開けられ、侵入してくる舌が口腔を犯し、それでも解放はされない。
覚えがある。
よく覚えている。
この熱も、気持ち悪さも、吐き気も……
この屈辱も。
舌を噛み千切ってやろうとしても上手く力が入らず、結果的には甘噛みをするだけで逆に舌を誘い込んでしまう。
「くそっ…………やめ……ろ…っ」
「気持ちいいか?感度は普段の何倍にもなってるからね。」
唇から離れた舌は首筋を生々しく滑り落ち、鎖骨へと歯が立てられ、情けなくも声が漏れ出る。
「昔より色気が増した。」
「…黙れ………んぐっ…」
二本の指が口内へ突き入れられ、上顎を弄ぶように蠢いた。
「喘ぎだけを聞かせてくれれば良い。快楽に身を任せれば楽になれるぞ。」
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